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Genies、ブランドやクリエイターが独自の「AI Roblox」を立ち上げられるPartyを提供開始 2024年11月19日

Genies、ブランドやクリエイターが独自の「AI Roblox」を立ち上げられるPartyを提供開始 2024年11月19日

2024. 12. 19.

Dean Takahashi


カルチャーにフォーカスしたアバターテクノロジー企業であるGenies(ジーニーズ)は、前回の資金調達を経て基盤となる技術スタックを開発し、新たなプラットフォーム「Party」を立ち上げました。

Geniesは、知的財産(IP)所有者やクリエイターにアバターテクノロジーとユーザー生成コンテンツ(UGC)ツールを提供し、AIアバター、UGC、そして個別化されたゲームプレイを中心とした独自の「Party」プラットフォームを共同で構築できるよう支援します。2022年に約200億円(当時レート)の巨額な資金調達を実施して以来、同社はその開発を進めています。

「AI、ゲーム、XRの融合が進む中、『次世代インターネット』はすでに始まりつつあります。スマートアバターとUGCという2つの重要な要素によって、モバイルアプリは近い将来、『ミニRoblox』のような形になるでしょう」と、GeniesのCEO、アカシュ・ニガム氏は述べています。

「従来のユーザー名やプロフィールはスマートアバターのアイデンティティ(ID)に変わり、ファンはUGCを通じてブランドのIPの共同クリエイターとなります。ダイナミックなアイデンティティ、UGC、そして相互運用性を可能にするParty技術スタックは、インターネットの次なるレイヤーを推進するというGeniesのミッションの核となるものです」。

Geniesの技術スタックは、ダイナミックなアバターの実現、高品質なユーザー生成コンテンツの創出、そして相互運用性の確保に重点を置いています。これにより、ユーザーは1つのPartyから別のPartyへシームレスに移動できるようになります。

IPパートナーにとって、この技術はオンラインプレゼンスを独自のPartyに変革し、オーディエンスがスマートアバターと関係を築きながら、IPを中心に無限にUGCゲーム、アバター、ファッションなどを共同制作できる能力を解き放ちます。

「DisneyがEpic Gamesと締結した15億ドルの契約は、UGC主体のプラットフォームがブランドとオーディエンスのエンゲージメントにおいて重要な柱となりつつあることを示す大きな指標です」とニガム氏は語ります。

「このパートナーシップや、RobloxやFortniteといったプラットフォーム上で活動を開始するブランドの増加は、ますます多くのIP所有者が独自のUGCの世界を立ち上げることを目指していることを示しています。当社のParty技術スタックは、無限の創造性とカスタマイゼーションを実現する機会を提供し、UGC主体のプラットフォームの新時代を切り拓きます」。

Partyを構成する基礎コンポーネント

  • スマートアバターを通じてIPに命を吹き込む:どんなIPでも、AIを活用したインタラクティブなスマートアバターに変換することができ、各キャラクターに明確な個性とParty内での基盤となるNPC(ノンプレイアブルキャラクター)としての役割を与えることが可能です。これらのスマートアバターは、ユーザーがアバターと関係を築き、開発者が個別化された体験を構築できるようにすることで、より深いエンゲージメントを促進します。AI機能によって個性を強化されたGeniesのアバターは、ゲームプレイを充実させ、Partyアプリをパーソナライズされたインタラクティブな体験に変えます。

  • UGCで活性化:ユーザー生成コンテンツ(UGC)は、各Partyの中心に位置し、ブランドのIPを軸としたコミュニティによって、新しいゲーム、アバター、ファッション、アクセサリー、プロップ(小道具)などが次々と生み出されています。技術スキルを持つユーザーも持たないユーザーも、このコミュニティに参加し、コンテンツを通じてエクスペリエンスやブランドを形作ることができます。一方で、IP所有者は最終的に公開されるコンテンツを監督する役割を持ちます。このUGC基盤は、ユーザーが想像力を駆使して貢献できる、常に進化し続ける魅力的な環境を実現します。

  • エコシステム全体の相互運用性:ユーザーのアバターは、一貫した永続的なアイデンティティとして作成されており、エコシステム内のすべてのアセット(ファッションやプロップなど)と互換性があるだけでなく、あらゆるゲームやPartyアプリ間をシームレスに移動することができます。アニメスタイルを採用したPartyでも、Pixar(ピクサー)レベルのキャラクターやゲームを採用したPartyでも、ユーザーのアバターは両者間で転送可能であり、その環境に適応して自動的に「進化」します。最終的には、すべてがシームレスに連携し、互換性を持って動作します。

  • Geniesのセレブリティネットワークを活用した配信の促進:リーチとエンゲージメントを拡大するために、Geniesは独自のセレブリティネットワークへのアクセスを提供し、IPパートナーが音楽、スポーツ、エンターテインメントなどの分野で活躍する著名なアイコンたちとコラボレーションできる環境を整えています。ブランドのスマートアバターとGeniesのセレブ名鑑に掲載された著名人を組み合わせることで、ブランドはコミュニティが両方のIPを基にゲームやコンテンツを構築する機会を創出し、多様なファンベースを結びつけ、没入感のある共有エクスペリエンスを提供します。

技術スタック

Partyは、以下の基盤技術によって実現されています。これらの技術はすべて、相互運用性、無限のカスタマイズ、そして個別化されたエンゲージメントを可能にするよう設計されています。

Geniesのアバターフレームワークは、機械学習と高度なコンピューターグラフィックスを活用し、非常にカスタマイズ可能で互換性の高いアバター、ファッション、プロップ(小道具)をサポートします。独自のAutoRigging(オートリギング)技術を採用することで、このフレームワークはゲームやParty間でアバターを簡単に統合し、シームレスなユーザー体験を提供するとともに、活気あるUGCエコシステムの実現を支えます。

GeniesのアバターはAIに支えられており、スマートアバターとしてインタラクティブな個性を発揮し、アプリをまたいでユーザーとコミュニケーションを取り、関係を築くことができます。「Traits Framework」(特性フレームワーク)を通じて、Geniesのアバターはユーザーのインタラクションに適応し、ゲームやSNSにおいて、ユニークで個別化されたエンゲージメントを促進します。

Geniesは開発者に包括的なツールキットを提供し、独自のスマートゲームを直接Partyアプリ内に構築し、公開できる環境を整えています。それぞれのゲームはGenies Login(ジーニーズログイン)を通じて接続され、コンテンツライブラリを拡大し、Partyアプリ全体でユーザーエンゲージメントを向上させます。コラボレーションしやすい環境を促進することで、開発者はユーザーを引きつけ続ける没入感のあるブランド体験を作り出すことができます。

IPパートナーにとって、これらのPartyは拡張性とカスタマイズ性に優れたソリューションとして機能し、ゲーム、ソーシャルインタラクション、そしてオーディエンスやファンによる共同制作をシームレスに融合させた独自のインタラクティブなエコシステムを立ち上げることを可能にします。